2021年6月4日より小金井太陽病院の常勤医となりました猿田です。
私は、1987年杏林大学脳神経外科入局後、関東逓信病院(現NTT東日本関東病院)、聖隷メモリアル病院、東京都立神経病院等を経て、杏林大学医学部大学院で博士号(脳腫瘍研究)を修得。さらに埼玉県立循環器・呼吸器病センター 脳神経外科部長として脳卒中(脳血管障害の総称:脳内出血、くも膜下出血、脳梗塞等)の治療を中心に臨床経験を重ねました。その後調布病院をへて現職となりました。
脳神経外科医になり20年近く私の仕事の中心は、いわゆる周術期にありました。
周術期とは手術の決定、外来から入院、手術、術後回復、退院・社会復帰までの、患者さんの術中だけでなく手術前後を含めた一連の期間のことです。
しかし脳神経外科は本来、外科医の視点と技術を持つ、神経系疾患の総合医として救急・一般外来を診療する役割を担っています。
当院では神経疾患の総合医として認知症、頭痛、脳卒中の専門医外来を行っていきたいと考えております。
認知症は、発症前段階(軽度認知障害と呼ばれています)では、「最近忘れっぽくなった・・。」「気分がすぐれず、やる気が出ない・・。」等の自覚症状を訴えて来院されることがあります。
ところが認知症を発症しますと、逆に自覚症状に乏しい場合があり、なかなか受診までに至らない事もあります。また中には頑なに受診を忌避する方もおられます。
こういった場合、患者様の言動や行動を心配される方々のご心労は重なっており、診断後の支援体制や心理的サポートは重要なポイントとなります。
認知症外来では、薬物療法・非薬物療法、患者様・ご家族への支援体制を含めた、包括的な診療を行なって行きます。
頭痛専門外来では、鎮痛剤以外の特効薬であるトリプタン製剤と予防薬の導入、最近認可されたCGRPモノクロナール抗体(*)(エムガルティ)、等の新薬の治療も行っております。
(*:片頭痛発作の原因となる物質、CGRPに結合して、これを無害化する為に合成された抗体。)
脳卒中や頭部外傷後の後遺症、慢性期脳神経疾患のフォローアップ、リハビリ回復期病院退院後の外来通院、外来でのリハビリ、急性期頭部外傷の処置、セカンドオピニオン等、も行っております。
武蔵小金井駅周辺の地域医療に脳神経外科医として貢献していければと考えております。
2021/06/18
風邪やインフルエンザなどの感染症、内科系全般に対応しています。
胃腸疾患全般に対応し、特に胆道、すい臓などわかりにくいといわれる消化器疾患に力をいれています。また、内視鏡検査は丁寧かつ短時間での検査を心がけています。
胃の疾患、十二指腸疾患、大腸疾患の患者様の診察や内視鏡検査を行っております。大腸検査時に小さな大腸ポリープの切除も行っています。
心筋梗塞、狭心症、心不全、大動脈・末梢動脈疾患、不整脈、ペースメーカー管理・交換・新規植え込みなどの患者様を診察しています。64列CT(コンピューター断層撮影)を用いて心臓の動脈硬化などを診断します。
肺炎、気胸、慢性閉塞性肺疾患(COPD)気管支喘息、間質性肺炎、など呼吸器疾患全般に対応しています。咳、痰、息切れなどの気になる症状があればご相談ください。
骨折、打撲、捻挫、関節痛、リハビリテーションへの移行など幅広く対応しています。手術は骨折など手、指、下肢を中心に月10件ほど行っています。
神経、筋、骨格の異常にもとづく運動機能障害者や心血管系の障害からの回復促進や、がん症例における機能回復などきわめて幅広い対象に対して、医学的治療や治療的訓練を実施する診療科です。
再び社会生活ができるように運動能力の回復を目的とした治療を行います。